ラーメン店が乱立する激戦区の新宿で、1、2を争う最強との呼び声も高い店に行ってきました。
らーめん好きを豪語するならば、このラーメン店は外せないというくらい有名なお店です。
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【風雲児 新宿】人気らーめん店で、私が取材拒否された理由
ラーメン好きなくせに、ラーメンに嫌われているのか、ラーメン屋に行くといつもトラブルや事件が起こります。
過去のラーメン店で起こった事件
八王子 らぁめん大安にて
ある日、「大安」のおいしいらぁめんを食べるべくお店の行列の最後尾に並んでいると、外に出てきた店主からおもむろに「この後から並ぶ人には、もう麺切れですって断って良いから」と言われる。
「私のうしろに並ぶ客を断っても良い?」いや、別にそんなことやりたくないんですけど?
と、思いながらも、客ながら見事に完璧にこき使われてやった話。
詳しくはらぁめん大安の事件簿をご覧ください
吉祥寺 らあめん真風(まじ)にて
それはオシャレな吉祥寺のラーメン屋さん、真夏の出来事。噂の「鯛塩らーめん」を求めて、灼熱の炎天下でどれだけ待ったことだろう。ようやく行列の最前列にたどり着くも、そこから15分動きなし。吹き出す汗。
いぶかしげに店内を覗くとカップルたちが仲良くたっぷり時間をかけて食べていたので、おしゃれな店内に毒ガスをぶちまけてやりたくなった話。
詳しくはらあめん真風の事件簿をご覧ください
西八王子 中華そば弥栄(いやさか)にて
着席し食券を出す。待てど暮らせどラーメンが出てこない。どう見積もっても残すは私のラーメンのみ。恐る恐る店員の動きを確認すれば、なにやら「トントントントン日野の2トン♪」を繰り返す始末。
20分後、限界に達した私の勇気の一言
「私のオーダーって入ってます?」に、
「はいってますよーーー!!!」と、喰い気味、キレ気味の回答。
奇跡の、着席から鍋に麺を投入するまで20分。食券を渡してからラーメン提供までの最長記録を更新した話。
詳しくは中華そば弥栄の事件簿をご覧ください
というわけで、毎度哀愁たっぷりな事件に遭遇する私です。
今回はなにも起こらないことを願います。
新宿駅南口から歩いて5分、つけ麺で有名なラーメン店。
店内のお客様の7割程が女性という情報もあるほど、老若男女問わず人気のあるお店。
そのラーメンはというと、繊細な味わいの魚介系と鶏白湯スープを掛け合わせた合わせたスープが特徴。
もう1つのポイントは、もともと芸能界で活躍していたイケメン店主の丁寧な接客。このホスピタリティーも人気の秘訣なのだとか。
風雲児(ふううんじ)のメニュー
券売機の横にしっかりと両替機を設置しているあたりも、店主の想像力を伺えます。
らーめん
- らーめん 750円
- つけめん(あつもり可) 800円
- 得製らーめん 950円
- 得製つけめん(あつもり可) 1000円
※得製:(味玉+メンマのりチャーシューネギ増量)
麺大盛 無料 麺特盛(つけめんのみ) 100円
おみやげ つけめん 2400円
トッピング
味付玉子 100円
のり 100円
メンマ 100円
ネギ 100円
チャーシュー 200円
ドリンク
ビール 400円
ウーロン茶 200円
コーラ 200円
※麺の量は、らーめんが通常170g、大盛255g、つけめんが通常200g、大盛300g、特盛400gです。
スープについて
国産の丸鶏、鶏ガラ、昆布に高知かつお節、愛媛産うるめいわし等を丁寧に8時間煮出した鶏白湯を6時間かけて濾した物をさらに1日熟成させる、濃厚鶏白湯と魚介のWスープ。
いざ行かん!風雲児へ向けて八王子を出発
なんでこんなに気合を入れているかと言うと、気合を入れなきゃ普通の精神では行けないからです。なぜなら私は八王子に住んでいるからです。
- 私の家から八王子駅まで徒歩10分。
- 八王子から新宿までは約50分。
- 電車を降りてから広い新宿駅を抜けてこの店までたどり着くのに約10分
つまり、順調に電車に乗れたとしても、
往復で2時間強かかります。小旅行です。交通費は、往復で約1000円(らーめんより高い)。聞く人が聞いたら、「ラーメン一杯に馬鹿なんじゃないの?」なんて言われそうですが、これがラーメンの魅力です。ラーメンに魅了されたものは、ラーメン一杯に全身全霊魂を込めます。なぜなら、店主もまたそのラーメン一杯に魂をこめてくれているからです。魂には魂を。それがラーメンの礼儀です。手に汗握りながら、中央線に揺られること1時間。
新宿駅到着。
電車の中では、急ぐことに無力の私でも、ここからは自分の足です。Googleマップを起動し、無駄なルートをたどらず、効率的に風雲児というゴールを目指します。
グーグルマップを使用しながらも道に迷うという奇妙な出来事も乗り越え、ようやく到着。
いよいよ発見!風雲児!しかし、異変を感じる
ん?
なんか、様子がおかしい。よく見ると、
風雲児の店の前にたどり着いた私の前に、いろんな情報が飛び込んでくる。
「臨時休業」
「準備中」
そして、
「定休日」
どれよ!本物は!!
謎を解き明かす。
定休日?→この店は日曜・祝日(この日は金曜日)
だから定休日ではない。
知ってるよ。
あたりまえじゃん。
馬鹿みたいに八王子から新宿「風雲児」のラーメンのためだけに来てんだから。
準備中?→この店は(休憩)15:00〜17:00(今は18時)
だから休憩時間でもない。
知ってるよ。
あたりまえじゃん。
馬鹿みたいに八王子から新宿「風雲児」のラーメンためだけに来てんだから。
臨時休業?設備点検のため→(へぇ、今日、そうだったんだぁ)
知らねえよ!
あたりまえじゃん!!
馬鹿みたいに八王子から新宿「風雲児」のラーメンためだけに来てんだからさー!
謎は全て解けた!
俺は「風雲児」じゃなくて、ただの「不運児」だった
言ってる場合じゃねえよ!帰るわ!また来るから覚えてろ!!ラーメン食ってねえから、写真も載せられない(涙)
追記:新宿「風雲児」に再挑戦。混雑状況は?
さすがにこのままでは終われないということで、後日再び新宿の人気ラーメン店風雲児を訪れました。
半地下の店舗の入り口から3名ほどの並びがあり、お店が営業していることを確認した時の安心感を忘れません。迷わずその最後尾に並びます。
5分も経たずに店内へ入ることができ、ようやくラーメンにありつけると思いきや、まさかの店内にも行列が20名ほど。お店は縦長の作りで、全席カウンター。横並びにカウンターでラーメンやらつけ麺を食べている客の真後ろに、同じく順番を待つ客の行列が縦長に並びます。まさに「鰻の寝床状態」で、店の奥までずらりと待ち客が並びます。
まだまだラーメンは先送りか、とがっくり。
それでも待望の店内に心は躍ります。混雑していてゆっくりと進んでくれているおかげで、初めてのラーメン屋あるあるの「食券タイプ?」「座ってから口頭で注文するタイプ?」なんて不安を感じずに済みました。
この店は食券を買って差し出すタイプです。客のほとんどが名物であり、代名詞である「つけ麺」を注文していました。
店内の店員は3人。店主とアルバイトさんと思わしき女の子が2人。3人はほとんどコミュニケーションもなく全員が無駄な動きなくテキパキと「あうんの呼吸」で動いているのが印象的。
新宿 ラーメン風雲児で驚いたこと
初めてラーメン風雲児に行った時にすごく奇妙に思ったこと。それは、店主がやたらと英語を話すこと。行列の最前列のお客さんに対して
「together or separate?(トゥギャザー オア セパレート?)」と英語で話しかけます。
何も知らない私は最初、
「なんで英語?」「格好つけてるの?」
なんて思ったのですが実はそうではなく、この日行列に並んでいるお客様が本当に外国籍のお客様が多かったからのようでした。見た目ではにわかに日本人と区別のつかない外国の方達が客の8割。
この日が偶然だったのかどうかは定かではありません。近くに大きな大学もありますので、もしかしたら毎回そうなのかもしれないですが、客層に合わせて英語でのコミュニケーションを心得た店主のホスピタリティを実感できました。
そんなことに感心しているうちに自分の順番がやってきました。まだ、前に5人ほどいる段階で「食券を預かります。」といわれ、流れに任せます。
徐々にカウンター席が空いていき、店主に「こちらにどうぞ」と案内された席に座る。
一般的に「つけ麺」は麺が太いことと、手間がかかる為に提供時間がかかる。そんなことは承知の上で待っていると、
「お待たせいたしました。つけ麺です。」
のコールと共に着丼。着席から着丼までまさかの1分。緊張のせいで、「あつもり」を依頼するのを忘れていた。まあいい、ようやくお目当の風雲児のつけめんにありつけるだ。
そして、目の前に現れたつけ麺(得製つけめん1000円)がこちら。通常より各トッピングの量がすべて倍増し、煮玉子も入る。
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スープは豚骨が苦手な方でも臭みがなくいただける鶏白湯スープ。鶏白湯スープの特徴は、旨みがありながらも動物系の臭みが限りなくゼロに近いこと。女性にも人気な理由が理解出来る。食べ進めながら、中央に君臨する「花鰹の魚粉」を溶かしていくことで味の変化を最後まで楽しめる。
麺は、中太が特徴的なもちもち食感。店主はもともと“イタリア料理界の風雲児”と呼ばれていたこともあり、麺といえば「パスタ」、「パスタ」といえば「アルデンテ」という想いから、麺の弾力はまさにパスタのアルデンテそのもの。いわゆる耳たぶのような弾力を実現。「あつもり」にしなかったので、麺のしなやかさとつるつるシコシコ感を存分に味わうことができた。
こだわりの煮卵も絶品、具沢山なスープはスープ割り」をした後で本能のままにすべて飲み干し、ごちそうさまでした。
最高の食事、時間を楽しむことができました。ありがとうございます。
風雲児(ふううんじ)の店舗情報
住所 東京都渋谷区代々木2-14-3 北斗第一ビル 1F
電話番号 03-6413-8480
FAX番号 03-6413-8481
営業時間 月~土(日曜・祝日 定休) 11:00~15:00、17:00~21:00
(スープ売り切れ次第終了)
座席数 カウンター15席(完全禁煙)
定休日 日曜、祝日
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