ラーメン好きの私が、ただただ美味しいラーメンを食べたいだけなのに、
なんでいつもこう私には不運が降りかかるかな。。。。
今回も笑ってやってください。
真風(まじ)鯛塩らーめんと「えん寺」比較:吉祥寺の人気ラーメン屋
をしてまいります。
普段は在宅フリーランスですからおとなしく家でお昼ご飯を食べている私ですが、外回りでともなれば楽しみにしていたラーメン屋に顔を出します。
そんな私が今回向かったのは、
クチコミ上々の吉祥寺ラーメン「真風」
です。
ずっと気になっていたんですよ。
吉祥寺で数年働いていたことがあるんですが、その時にはなかったラーメン屋。
女性人気もかなりのもので、女性1人客も姿を見せる。
駅から徒歩で数分の距離にあって、「鯛塩ラーメン」が売り、今や吉祥寺を代表する人気ラーメン店。
先に小さい画像をチラ見せ。
鯛塩ラーメンですよ?初めて聞くジャンルのラーメンなのに人気店なんて、めちゃ気になりますよね?
吉祥寺のラーメン屋 真風の外観
こちらが、焼き鳥「み」です。
ああ、ちがうちがう、
なんか隣の看板に目がいってしまう。。。
「み」でもねえし。
気を取り直してこちらが、「らぁめん吉祥寺 真風」です。
ある程度ラーメン屋の数をこなしていると、入らなくても外観で味が想像できるようになります。
人々はこれを経験値と呼びます。
そして、この外観の年季が物語るものは、
「入る価値あり」
です。
吉祥寺のラーメン屋真風のメニューはこちら
シロは白湯豚骨
マー油が決めて。
クロは醤油豚骨
かつおの焦がし油。
味噌は味噌
コクがある濃厚味噌ラーメン。
鯛塩はここだけの味で店長おすすめ
豚骨スープに鯛の風味。
ネットを調べると、食べているのはみんな鯛塩ラーメンなんですが、私は味噌が気になってしょうがない。
どうしてこう、
ラーメンのブログを上げる方々というのは一番人気や定番ばかりを食べていくのでしょうか?じゃなきゃ見てもらえないからです。⇦普通
私は心底悩みました。
ご多分にもれず「鯛塩」でいくのか、それとも初挑戦にしていきなり変化球の「味噌」に行くのか。真の男なら、食べたいものを喰え。
つまりこれは男のプライドをかけられるかどうか、という戦いなのです。
ラーメン真風と比較されるラーメン屋「えん寺」とは?
吉祥寺にはもう一つ「えん寺」というラーメン屋があります。吉祥寺では真風と同じくらい有名なラーメン屋で、この「えん寺」の名物はつけ麺。つけ麺のつけ汁の分類で、ベジポタという野菜中心のドロドロしたスープ(ベジタブル + ポタージュ)があり、ここはその代表店で、ヘルシー志向の女性の支持を受けている。でも、基本的には魚介豚骨系なので、完全なるヘルシーではない。名前の由来は初出店の土地「高円寺」から引き継いでいるとのこと。「鯛塩ラーメン」で女性人気の真風と、「ベジポタつけ麺」で女性人気のえん寺。どちらも異色ジャンルの女性をターゲットとしたラーメン屋なので比較されるのでしょう。
吉祥寺ラーメンえん寺の基本情報
所在地: 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南1−1−1 南陽ビル
時間: 11時00分~16時00分, 17時30分~22時00分
土日は通し営業
電話: 0422-44-5303
席数: 13席
つけ麺えん寺の記事はこちら↓
吉祥寺ラーメン真風の行列情報とその時「えん寺」は?
私が真風を訪れたのは、日曜の13時40分頃。
えん寺のある吉祥寺駅前を通り過ぎたのは13寺30頃。
正直、日曜日とはいえ、14時前になってもまだ行列ができているお店は少ない。
それなのに、外から確認できる待ちだけでも、
えん寺は4名、真風は3名。
こりゃあ、両方すげぇわ。
そして
私は真風の行列に並ぶ。
待つこと5分。
先に並んでいた3名が一気に店内へ進む。
1つ前のカップルが、「意外に早かったねー」と会話。
少し安心するが、並んでいるのは私1人だけになる。
先頭に立ってさらに待つこと5分。
ピクリとも動かない。
待っているのは相変わらず私1人だけ。ちょっぴり切ない。
そして暑い。この日は灼熱の真夏日。時刻は14時前。立っているだけでも汗が噴き出す。
汗を拭いながら待つことさらに5分。
ピクリとも動かない。
ハンカチがラチがあかないくらい汗が噴き出している。
なんだか、1人ぼっちでこんなに並んでいることが、ちょっぴり恥ずかしくなる。
後ろには誰もこないしー
前にもすすめないのー
ちょっぴり恥ずかしい。
ちょっと不安になってくる。
おい?普通、ラーメン1杯食べるのに15分以上もかかるか??
ま、
まさか店内に毒ガスでもまかれて全員いっちゃってんじゃねえか??
と、
恐る恐るドアのガラス越しに真風の店内をのぞく。
ぺちゃくちゃとおしゃべりをしながら笑顔で和気あいあいと、幸せそうにラーメンを食べるカップルがたくさん。
以下、猛暑の中、汗だくで待つ私の妄想。
彼氏A
「もう、僕はとっくに食べ終わったけど、可愛い君が食べ終わるのをずーーっと待っていてあげるね?ゆっくり食べていいよ。」
彼女A
「えええーー。すっごく優しーーー。でも、このおいしくて幸せな2人の時間をずーーっと過ごしていたいから、わざとゆっくり食べちゃおっかな〜♪」
彼氏A
「そんな嬉しいこと言ってくれるなんて、君はなんて素直な子なんだ。君がラーメンを食べる姿を僕はずっと観ていたい。頼むから、もっとゆっくり食べてくれないか?」
彼女A
「やだー!恥ずかしーいー。もう、観られてると食べられないから、食べるの休憩〜。」
涼しそうで、
楽しそうで、
幸せそうで、
美味しそう♪
よし、
毒ガスを買ってこよう。
と、踵(きびす)を返して近くのドンキホーテに向かおうとしたところ、
私の後ろに2名並ぶ。
1人でなくなることがこんなにも嬉しいなんて。
やったー、仲間ゲットー♪こっちは合計3人ねー。
さらに2人並ぶ。
おおーー、こっち5人ねー。
さらに1人並び、
いよいよ行列になる。
こうなると、これはこれでなんとなくちょっぴり恥ずかしい。
ご飯にありつけずに並ぶ列の一番前。
「はじめまして。僕は腹ペコリーダーです。お腹が減っているので、一番前でずっと待っています。以後、よろしくお願いいたします!」
みたいな顔になってなきゃいいけど。。。
しかし、
わずか1分後、カップル2名退店。
やっとかー、もう腹減ったよー
と、店内に入ろうとすると、
またカップル2名が退店してくる。
入り口が狭いのでやむなく私は一度外に戻り、2人を見送る。
会話が弾み幸せそうなカップルを見送り再度入店しようとする、
と、
またカップル2名が退店してくる。
入り口が狭いのでやむなく一度外に戻りながら、自分の不運の面白さに思わず吹き出してしまう。
そして、
独りで吹き出して笑うおじさん(私)を怪訝そうにかわして退店していくカップル2人。
きっと、
彼氏A
「あのおじさん、笑いこらえられなくて吹き出しながら、全身から汗も吹き出してたね。どっちかにしろよ!とか言っちゃってー。」
彼女A
「やだー、まじウケるー!ついでにおじさん吹き出物も吹き出しちゃって、とか言っちゃって、みたいなー。」
とか思ってるんだろうなー。
今度来る時は、全身の毛穴に栓をしてからこよう。
と決心し、店内に入る。
あくまで妄想です(笑)
さて、私はここで一大決心を迫られます。真の男とは?
名物の鯛塩ラーメンか、今食べたい味噌ラーメンか男のプライドはどっちだ?
自販機にお金を入れて、
1秒も迷わずに「鯛塩ラーメン」をプッシュ(笑)
こんだけ待ったんだ。もはやこの店の一番自信のあるもの意外に興味ねえわ。
と、食券を買って案内されるがままに席に着く。
吉祥寺ラーメン真風のカウンター風景
この店はカウンター席のみの11席。
先ほどごっそりお客が帰ったおかげで店内は閑散としている。
しかし、驚いたのはこのランチョンマット。
おおー!
ラーメン一杯毎に敷くこのランチョンマットに、この店の一杯入魂のエナジーを感じる。
感動しているけれど、その感動が冷めてもまだラーメンが来ない。
そりゃそうだ。
だって、並んでた人全員入れたもん。
店だって一杯ずつ作るより、丼並べて全員分をまとめて一気に作った方が早いから、並んでいた全員が食券買い終わるまで作るの待つわな。。。
これもラーメン屋あるある。
「全然並ばなかったねー♪どれにしよっかー?」
と、おしゃべりをしながら食券を買うカップル。
散々待っていた人が、待っていない人をさらに待つという構造。
悪いのはこの子たちじゃない、俺の間が悪いんだ。
そして、いよいよご対面。
吉祥寺ラーメン真風の鯛塩ラーメンの登場
おおおおー!!美味そう!!
これまでの出来事はそれはそれで美味しいけれど、このラーメンの美味しそうさはそれを凌駕します。
一瞬、味噌ラーメンのようにも見えますが、塩ラーメンです。
ベースが豚骨なので濁って見えますが、丼の手前の方のスープが透き通っているのがお分かりいただけるでしょうか?塩ラーメンの証です。
吉祥寺ラーメン真風の鯛塩ラーメンを食べた感想
豚骨の強みを思わせるスープですが、一口飲むと
口の中から鼻に抜けていく香りが白身魚を焼いた時の香ばしい香りそのもの。
鯛かどうかの判別までは香りだけでは分かりませんでしたが、白身魚をグリルで焼き魚にした時のあのいい香り。あれが全身を包み込みます。
あるいは、
あの美味しい「鯛飯」
そこに出汁を注いでいただく鯛飯茶漬けの出汁の味にも近しいと思います。
その鯛飯茶漬けの出汁に、ベースの豚骨が良くマッチして、しかもそれが
中細ちぢれ麺によく絡む。
存分にスープの旨みと香りを楽しめます。
鯛塩ですからトッピングの海苔で麺を包んで食べる一口も相性抜群。より一層、磯の香りが口いっぱいに広がります。
そして、
チャーシューがトロトロで美味い
とにかくチャーシューが柔らかくて柔らかくて、おまけに味もしっかり染みているんです。
噛まなくても、口を閉じるとじゅわーっと旨みとともに溶け出すチャーシューも絶品です。
というわけで、
美味しいスープまで全て飲み干し満足げに席を立つ私
今となれば、あの照りつける太陽のもと並んだ時間などすべて許容できるほどまでに寛容な私。
しかし、店内はいまだ満席。
外で並んで待つ人の辛さを一番知っている私だから、さっさと食べて少しでも並んでいる人が早く入れるように急いで完食。
そして誰よりも早く席を立つ。
どーれ、猛暑の中、行列に並ぶ方たちの顔でも拝みながら帰るとしますか。
キィーっとドアを開け周囲を見渡す。
誰も並んでいない。
私は、やおら腕時計に目をやる。
アナログ時計は14時5分を指し示している。
そして、再度あゆみを進めながら、
「だろうね」
と、ひとりごちた。
そして
誰よりも幸せな気分で、
JR吉祥寺駅を目指した。
Fin
いや、「fin」じゃねえわ!!
こんなラーメンブログ聞いたことねえよ!
結局まともに行列に並んだのは私だけでした。。。
強運だと思いますか?
いいえ、
私はだいたいいつもそうです。
そしてこの間の悪さをありがたく楽しませていただいております。
といったところで今回はおしまい。
こういう、哀愁のある笑いがたくさん詰まった、短編小説「おちパパ小説、憧れの〇〇シリーズ」を同サイトで公開していますので、小説は苦手だけど笑いたいという方は是非ごらんください。
それではまた。
ラーメン屋 真風 店舗情報
店名 真風
住所 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2丁目2−6−2
席数 11席
営業時間 [平日] 11:30~16:00(L.O.15:30)/18:00~23:00(L.O.22:30)
[土・日・祝] 11:30~23:00(L.O.22:30)
定休日 火曜日
電話 0422-48-8867
コメント