こんばんわ。かげちよです。
今日は、
美容室あるある14選:笑える珍クレームと時々ほっこりする話
です。書いていたらどんどん出てきて14選になっちゃいました。共感していただけると思います。
わかってもらえない。
美容師にはこんな男の気持ちを分かってもらえるわけがないんです。そもそも美容師を志すと言うその美意識の高さ、そして過酷な労働環境の中でそれでも自分の夢を貫くあの高尚な方々には、じゃない方の男たちの気持ちなんて分かってもらえるはずがないんです。
それでは美容師へのクレーム。順番に参ります。
目をつぶったら察せ!
美容師との会話が苦手です。
コミュニケーションは得意です。これでも元芸人ですから、相手が初対面の人でもほぼ無限トークできます。
でも、
実りのない会話を延々とするのが面倒くさくてしょうがないんです。
別にこっちから掘り下げれば盛り上がるんですけど、指名をしないので、毎回ほぼ初対面の方との会話。
「天気がー」
「今日はお休みですかー」
「え?ところでお仕事はー」
という、決まりきった話の展開がうんざりで。。。
かといって、こっちから盛り上げるのも面倒くさい。なんで金払ってまで相手を楽しませなくちゃいけないんだよって。。。
そういう理由で、キャバクラは20歳の時に1度行ったきりもう2度と行っていない私です。なんで金払ってまで初対面の女を楽しませなくちゃならんのだ。。。
だから、私はいつも目をつむる。
眠くなくても。
そしてじーっと、自分が角刈になるのを待つ。
修行です。
ただじーっと。
「かゆいところございませんか?」
シャンプー中のこの質問はいったいこの先いつまでされるのですか?
言ったらかいてくれるんですか?背中とか。
「洗い流し足りないところございませんか?」
これもまた、マニュアル質問。
シャンプー中は目隠しされて、ただただシャンプーされるのを待つだけ。
そんな時にされる質問。
マッサージ短い
正直ね、
なんで美容室行くかって、
シャンプー後のマッサージが好きなんですよ。これの為に行ってるんですよ。
なのに、ちょこっと触って、両肩ポンポン、はいおしまーい。
襟と首の間に入る短い髪がチクチク
女性の方はほとんど知らないかもしれませんが、短髪の男ならきっと誰もが経験してるはず。髪切った帰り道。首回りがチクチクチクチク。
家に帰って服を脱いでチェックしたら、上着の首まわりにカットされた短い髪の毛が大量に刺さってる。
これがチクチクチクチクと、一歩歩くごとに私を責めるんです。この地味な痛みを何度も繰り返される苦痛。
思わず道路の真ん中で絶叫したくなります。
と。
それを防御する為に多くの美容室が、首にタオルを巻いて、さらにケープをしてくれるシステムになっていますが、
もう、あのチクチクを味わうぐらいなら、
って言いたいぐらいです。
この、短い毛のチクチクを完全に解決する方法ありませんか?
顔中についている髪の毛を取ってくれない
これは、女性の美容師に多いです。
女性は髪が長い方が多いから、切った髪の毛も長い。だから顔についてもチクチクなんてしないんです。
すなわち短い男の毛のことなど知るわけもないんです。
男は短い髪をチマチマ切るから、前髪なんか切った後は、2ミリくらいの髪の毛が顔面にびっしり。髭のようにくっついています。
それなのに、
ある程度切り終わったのか、ケープを奪われて、丸腰に。
なぜ、ケープを取る前に、
担当がランクアップして料金アップ
これは昔行っていた美容室なんですが、美容師にランク付けされていて、そのランクによって料金が違うんです。
会社のシステムでしょうか?詳しくはわかりません。
受付でも聞かれます。
「美容師のランクはいかがいたしますか?」
と。
私のような男にとって、こんな地獄の質問はありません。
私は当初、その質問にも困惑していました。
ランクが4つあるのですが、どれを選んでも地獄が待っています。
受付の方にどう思われるか考えていきましょう。
1番安いランクを選ぶ
うわー、でしょうね?あんた、美容室って顔じゃないもんね?おまけにお金もないんだー?
まあ、安く済ませてさっさと帰ってね。
と、思われます。
散髪されながら舌打ちされるのも嫌なので、却下です。
1番高いランクを選ぶ
ええ!?
あんた、そんな顔して一番高いの選ぶの?
ムダムダムダムダー!
背伸びしないで安いランクにしときなって。
と、思われます。
高い金払ってまで、舌打ちをされたくないので却下です。
2番目に高いのを選ぶ
金ねえのに調子こいちゃったよこいつー!
そんで2番目って。うわーやること全部中途半端ー。せめて勇気出して一番高いとこ来いよー。心根がださいわー。
と、思われます。
心根までけなされたくないので却下。
2番目に安いのを選ぶ
置きにいったー!!!!
この人完全に置きにいった。置きに行きつつもちょっとでも節約的な?
無難にいっちゃいます?お客様?
冒険はお嫌いですかー?
プライドは捨てられないけどお金もない感じですかー?
と、思われます。
これが一番悔しいので却下。
お分かりですか?
じゃない方の男に選択肢はないんです。
だから私は、いつもこの質問に
「お任せします」と答えていました。なんという完璧な返答でしょう。相手に全権を委ねるのです。誰も傷つかない。
逃げです。
そんな攻防を繰り返していた私にも、毎回同じ担当が付いてくれるようになりました。指名しなくても、行くと勝手にその方が付いてくれる感じです。
なんとなく私もその美容師に心を許していましたし、まあ、誰が切っても角刈のような髪型になるので、たいして不満もなく切ってもらっていました。
そんなある日。
いつもの美容室に向かう。入り口の自動ドアが開き、受付へ向かう。
「担当のご指名はございますか?」
「いえ、とくに。まあ、いつもの方がいらっしゃったら、いつもの感じで。」
そして、いつものように角刈にされ、6300円を支払った。
この美容室にいったのはこれが最後だ。
いつもと同じ髪型にするのに、そっちの都合で料金を上げられても。。。
恥ずかしくて指名なんてできない
恥ずかしくて使命なんてできません。
指名して、もしもその人がいなかったら、
なんか告白してないのにフラれた気分になるし、それに今日急遽担当する人はどんな気持ちになるだろう。
「あーあ、あいつのバーターかぁ。だりぃ。」
とやる気なくなっちゃたり、逆に、
「よっしゃー!全力で満足してもらって俺のお客さんにしよー!」
とか張り切られても気がひける。
だから私はいつも、
「お任せします」
の一言。
そんな私でも、一度だけすごく良い髪型にしてくれる人に出会い、
勇気を振り絞って一度だけ、電話で予約してまでして、「前回の方がいらっしゃったら。」と、その人を指名したことがあります。
本日は出勤とのことだったので予約をして、その時間に美容室に向かう。
受付を済ませ、ちょっとはにかみながら案内された席に座り待つ。
初めての指名。ドキドキする。
と、担当の方が登場。
まさかの全然違う人が来る。
え?え?え?
誰?この人。知らないんだけど?
この日を最後に指名をすることをやめました。勇気なんて報われない。
謎の薬を頭皮に塗られる
気遣いなんだと思います。
こっそり、
普通の日常の会話をしながら、
明らかに毛根を強くする系と思われる薬を塗ってくれます。
いや、私まだ大丈夫よ?
普段の会話をしながら塗布っていうのが、演技が不自然すぎて。
でも、
熱!あっつ!あんた、手の皮膚どんだけ鍛えてんの?
シャンプーの時に、
よく熱湯を頭に浴びせられます。
私、熱いお風呂が好きですが、
「お湯加減いかがで、、、」
「あっつ!!」って飛び上がるほどです。
あの、
自分の手で確かめてからお客さんの頭皮にかけてね?
シャンプーが終わり、美容師から、顔に残っているカット済みの細かい毛を拭くためのタオルを渡される。(いまさら遅いんだよなぁ)
美容師に勧められたシャンプー買っちゃう
会話が下手なくせに、
セールスまでしてくる美容師が苦手で。
もちろん勧められたからっていつも買うわけではないです。
なんというか、半分親心。
ああ、こうやって、トークが苦手でも一生懸命セールスをして、この子は努力家だ。偉いなあ。っていう思い。
もう半分は、その下手でながーいセールスを最後まで聞いて、傷つけないように断るのが面倒臭い。
だから、
全部終わってるのに、最後の担当者チェック待ち
もう全部終わってるんだけど、担当者が別のお客様対応だかなんだか知らないがなかなかこない。
最後のチェックがしたいのかな?
別にもう良いんだけど?
チクチクするから、さっさと帰って着替えたいんだけど?
ひどい時は15分放置。
そして帰ってきて、さっと角刈チェック。
わずか10秒。
鏡を観ながら最後の「いかがでしょう」
全部切り終わった後の最終確認。
鏡を一緒にのぞきながら、
ベリーショートの角刈おじさん。
不満があったって、もう切るところがない。
ケープを取ってから、仕上げのカットでチクチク
全てカットし、切った髪も洗い流して、もう一度席に戻る。
すっかりと、ケープも、首に巻いていたタオルも剥がされた無防備な私の頭をじっと見て、
もう、こんなにも不満がいっぱいなんですよ。
でもこないだ、
最後にほっこりエピソード
この子は多分新人で、
せかせかと、シャンプーや掃除、アシスタントをしている。
でも、フロアーではずっと笑顔。忙しくても、一度も笑顔をなくすことはなく。
私のシャンプーも担当してくれたんですが、いつもの2倍の時間をかけて丁寧に洗ってくれる。耳に水が入ることもない。
マッサージも丁寧に、力を込めて2倍の時間。素晴らしい。
テキパキと動いていたし、誰よりもキラキラしていた。
大満足で帰る私。そして渡されるレシートがいつもと違う。
あの新人の子からのメッセージ。
「シャンプーさせて頂き」という発想。こんな発想で仕事ができるから、あの子はキラキラしていたのだろう。
このレシートにメッセージ作戦はわりと有名だが、誰でもできる上にほぼ確実に喜んでもらえる。なのにほとんどの人がやらない。そう、面倒くさいから。
自分の仕事の仕方を考えさせられる一幕。お客様を喜ばせるために
「新人にもできることはある。ならばベテランにできることはもっとあるはずだ。やるかやらないか。さあ、キラキラを取り戻そう。」
笑える猫あるあるはこちら↓
コメント
最高の記事でしたw!
まじおもろかったーーっw
素直な嫌味のないクレームをもらえてよい勉強になったど!
ワシは凄腕の美容師であるからして、かげちよさんの不満になるような事はいたしやせんがね!
わし、うまい、早い、安い、超気さくでめんどくさくない美容師、自信あり✂ (º∀º) ✂
訪問ありがとうございます。レムりんさんは美容師さんですか!!これはこれは、ろくに内情も知らずに身勝手な発言をしていなければ良いですが、ご満足いただけたようでなによりです!そしてなんとも素晴らしい美容師さんのようで、ぜひその遺伝子をこれからの美容師達に伝授していってくださいまし。