サマーランド女性切りつけ事件から1年。被害者の私が今の対策を調査

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みなさんは、

昨年のサマーランドの女性9人の切りつけ事件を覚えているだろうか?

今日であれからちょうど一年。私はこの事件を風化させてはいけない事件と捉えています。

そして、少しでも多くの方にこの記事が読まれることを願います。

なぜならばこの身勝手な犯人が犯した事件で、罪もない女性と、その他大勢の方が身体的、あるいは精神的に傷つけられたのに、

一年経った今も、犯人が逃走中で、のうのうと生きているからです。

サマーランド女性切りつけ事件。当日現場にいた私がその後の対応を報告

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事件の概要

21日午後1時20分ごろ、東京都あきる野市のテーマパーク「東京サマーランド」で、警備員から「お尻を切られて出血している人がいる」と110番通報があった。警視庁によると、18~24歳の女性客8人の水着が切れて尻などに傷を負ったといい、福生署が傷害事件として捜査している。
署などによると、現場は「コバルトビーチ」と呼ばれる屋内プール。1時間置きに約3分間、人工的に波が出る仕組みで、午後1時の波の中で遊んでいた女性2人がプールから上がって痛みを感じ、けがに気づいた。さらに、午後2時の波で遊んでいた6人も同様の被害を訴え出たという。
引用:朝日新聞デジタル

私はこの事件を忘れられない。

なぜなら、私は

まさにこの日、この時間のこの波のプールに、妻と当時3歳の娘3人でいた

からです。

そしてもう一つ。

私が元お笑い芸人だからです。

人の笑顔を奪う行為が、どうしても許せないのです。

人を楽しませること、人の笑顔を創ることの大変さと、それにかかる莫大なエネルギーを身をもって体験してきた私だから。

そんなことも知らずに、犯人はこの事件で一体何万人もの笑顔を奪ったのでしょう。

創造にかかる労力に対して、破壊とはこうも容易いものです。

事件当日の私たち

午前中の11時頃にサマーランド到着。

12時台13時台の波のプールに入り、

その後は屋外プールへ。

17時頃、着替えて帰ろうとすると、出口付近で帰る客に対して手荷物検査が実施されているのを発見。

近くに立て札があり、「なにかしらのトラブルがあった」ような旨の曖昧な表現が明記されており、家族で「なにかあったのかな?」と不安になる。

外には多数の警察た刑事らしき人、報道陣が詰め寄せ、出てきた客相手に調査、取材をしている。ヘリや、報道車も多数。

ここまで来て、ようやく何か重大な事件が起こったらしいを確信しました。

私たちが鈍感なわけではないと思います。

混乱を避け、そのぐらい秘密裏に事件の対応が行われていたのです。

事件発生から4時間後です。まだ犯人はプールの中にいて、さらなる被害が起こるともしれない場所になにも知らずにいたのです。

事件当日の波のプールの状況

サマーランド切りつけ事件時の画像

いわゆる、芋洗い状態です。

この画像が流れると、

ネット上では、当日そこにいた客に非難の口コミの矛先が

こんな状況で入っている奴ら頭おかしいんじゃない?そら事件起こるだろ。

ですとか、

楽しいの?波が欲しいなら海いけよ。事件起こるよ。自己管理不足。

など、どういう訳か、当日このプールに入っていた客がネット上で避難を浴びるような事態に。私はこの事件をずっと気にしていたので、このような想像力も心もない言葉があることも目に入ってきました。なんだか嫌な気分になりました。

料金を払って大きいプールに来てテンションが上がっていて、目の前には一時間に一回しかないイベント。せっかく来たのだから楽しもうと前の方に行った若者たちを悪く言う理由もありません。事件を知り、部屋でネットでこの写真を冷めて見ている方と、現場に居合わせた人たちのテンションがあまりに違いすぎるからです。

波が出る3分の間のプールの状況

このプールはずっとこんな芋洗い状態ではありません。

波が出る時間は決まっていて、大体その15分位前から徐々に大勢の客が集まってきます。

私たちは最初、波の出るプールの中間あたりにいたのですが、どんどん客が詰め寄せ泳げる状況ではなくなってきました。

あまりの混雑に娘に危険があってはいけないということで、私たちは波から一番遠い入り口の方の波打ち際に避難。(今思えば、あのときこの判断が出来て良かった。でも、もしも娘がいなかったら、きっと私も波の激しい前の方に行っていたと思います。)

波が開始される時刻になると、混雑状況はピークに。まさに写真の状況になります。

そして、波が発生し始めると、多数の客たちの声が幾重にも重なり、地響きのような重低音が、うねり、

ごぉおおおおおおおおおおーーーーー!

という音になり、屋内プール中に響きます。

娘は怖がり、1分ほどで波のプールを後にしました。

この時に、プール前方で事件が発生しています。

なぜ、誰も犯行に気付けなかったのか?

理由は2つ。

1つは、

アドレナリンが分泌され、脳が興奮状態

であったこと。当時多くの客は、普段は味わえない波の発生と、沢山の人たちの轟音により、一時的な興奮状態にありました。人の脳は興奮状態では神経の一部が鈍ります

「交通事故の直後、怪我をしていても痛いと感じない」ことと同じです。

また、仮にその時チクっと痛みを感じたとしても、これだけの人で溢れています。「なにかがふれただけなのかな?」と、勝手に自制してしまいます。

同時に、まさか誰も「プールで切りつけられる」なんてことを想定していません。その想定外という事態が同じように脳を制御します。

まともに痛みを感じ、切りつけられたのに気づくのは、波が終わり、心が落ち着き始めた頃です。当然犯人はもうそこにいません。

2つ目は、

「痛い!」と声を出しても聞こえない。

波が出ている間の状況は前述の通りです。

仮に

「痛い」と反射的に声を出したとして、とてもじゃないですが、この大音量の中でその女性の声に気づける者はいません

これらに便乗した痴漢行為は、サマーランドに限らず頻発しているようです。

当日のサマーランドの対応は正しかったのか?

実はこの事件は、2回発生しています

13時台に一度事件が発生し、救急隊員が被害者の対応をしています。この時の被害者は2名。

この時点で、

明らかに何か事件が起こったと認識したのか、

あるいは

2名が偶然何かの金属やプラスチック片に引っ掛けて尻を切った事故と認識したのか。

真相はわかりません。

ただ、過去にもそのような怪我はあったとのことで、2名の原因不明の事故のために波を止めることは判断材料として足りないと判断したのでしょう。

後者と捉えたのなら、次の波のプールを継続した理由は全面否定はできません。

なにしろ、誰もが想定できない事態でしたから。

そして残念ながら次の波が発生させられ、1時間後、2回目の事件が発生します。

全く同じ手口で、波のプールを狙い、さらに6人の女性が切りつけられます。

さらに、夜の時間になり被害を訴えた女性が追加で1人。計9名。

すべて、若いビキニ姿の女性を狙った犯行だったとのことです。

そして、

その後、波の発生は15時以降止められたが、営業は通常通り(厳密には事件を受け、30分早く閉園)

なぜ、アナウンスなく通常通り営業をしたのか?

事件発生後、犯人はまだ園内にいて、次の犯行を狙っていたかもしれません。

また、切りつけられた不特定多数の女性の血液が流れているプールです。感染症によりさらに被害が拡大した可能性も否定できません。

この問いに、サマーランド側は答えています。

『不審者がいます』などとアナウンスすると、お客さまがパニック状態になる可能性があります。警察と協議した結果、アナウンスは控えることにしました。波がなくなれば人出が減りますので、徐々に減らして、営業を早めに終えることにしたということです。

みなさんは、もしも現場にいたらこの対応をどう思いますか?

これを受け、サマーランドに恐ろしいほどの避難が浴びせられましたが、それはネット上の方たちの声。

ある意味では被害者の私自身は正直、

総合的に見て、サマーランドの対応も一理あるなと思います。ただ1つ、波の出るプールは何かしらの理由をつけてでも入水禁止にするべきであったとは思います。

事件当日、出口での手荷物チェックのやり方

当日の帰りの手荷物チェックは、すべての客を対象としたものではありません

チェックは男性客のみ
家族連れは対象外

という条件で行われました。

つまり、私達は手荷物検査を受けていません。

事件当日の帰り、出口付近で手荷物チェックを行われているのを見つけ、家族で「なんだろうね?なんかあったのかな?」と話していました。そして私たちもその列に並び、手荷物チェックに備えてバックの口を大きく開けて待っていました。

しかし、

「お客様はそのままお帰りください。」と、スルーでした。

このチェックする対象者条件の判断を下したのは警察だと報道されていますが、定かではありません。

もしも

  • 犯人が家族連れのうちの男性だったら?
  • 若い女性に妬みを持つ女性だったら?

このゲートを凶器を持ったまま素通り出来てしまったでしょう。

かといって、この日の入園者は約1万4千人。すべての客に実施していたならば、さらなる混乱や暴動が起こっていたともしれません。

どの判断が正しかったのかはわかりません。

結局、手荷物検査でも、閉園後の園内チェックでも凶器は見つからず、すべては謎に包まれたままです。

サマーランドは翌日22日から休園

やむを得ない判断であったと思います。犯人が捕まっていないのですから。また安全面や、防犯面、人員体制等を整える準備をし、26日から再開をしました。(波の出るプールは閉鎖)

これにも非難が浴びせられましたが、いろんな人の事情が絡んでいます。

じゃあ、もうサマーランドごと消し去ればいいの?代替案もなく安易に避難する声だけではなにも変わりません。文句を言うなら行かなければいい。選ぶのは客。

本当に悪いのは犯人です。

あれから1年。被害者としてサマーランドの警備体制を調査してきました

サマーランド2017

まずは、

建物に入る前に、刺青・タトゥーのチェック

がおこなわれます。

ポイントは建物に入る前です。つまり、刺青・タトゥーのある方は建物にすら入れません。

チェックは厳重です。

かなり強面の強硬な男3人が、チェックします。

隠してもダメです。

私は、Tシャツの袖をめくられ、胸、背中まで全てチェックされました。

もちろん、何もないのでクリアーです。

ちなみにサマーランドは、ラッシュガード、サポーター、テープをしていてもNGです。

手荷物検査と、金属探知機

入館してすぐに、今度は手荷物検査と、金属探知機チェックです。

手荷物検査と、金属探知機チェック

上が手荷物検査。下が、金属探知器。

手荷物検査と、金属探知機チェック

かなりの人数が動員されています。

1つのゲートに4程いて厳重です。

手荷物も全てチェックされます。

12時30分頃でこの状況ですから、もっと早い時間には全てのゲートに多数の人員が動員されていることでしょう。

コバルトビーチ(波の出るプール)

波の出るプールコバルトビーチ

夏休みの土曜日、久しぶりの快晴だというのに、この閑散としたありさまです。

なぜなら、波の発生をやめたからです。

コバルトビーチでは、あの事件以降波のイベントをやめてしまいました。

身勝手な犯罪が、人々の楽しみを奪った負の遺産です。罪は重い。

さらに、利用人数の制限も行われています

監視員の増員

明確な数値はわかりませんが、明らかに監視員は増員されています。

この、人のいなくなったコバルトビーチですら、常に10名前後の監視員を目撃しました。

サマーランドの禁止事項

暴力団関係者、入れ墨・タトゥー(シール・ペイント含む)のある方の入園は禁止です。
プールサイドからの飛び込みは禁止です。
指定の喫煙場所以外は禁煙です。
ビン・カン類や危険物の持込は禁止です。
ペットの入場はできません。
120cm以上サンシェード(簡易テント)は屋内では禁止となりました。(屋外はOK)
カーゴワゴン・キャリーカート・クーラーボックスなどはキャスター付き、または高さ50cm、幅70cm、長さ90cm以上の持ち込みが禁止となりました。
荷物のみ乗せているベビーカーなども、持ち込み禁止です。
遊園地エリアの乗り物に乗る場合には、水着・裸足は不可。プールサイドから出入り自由ですが、Tシャツ等の上着と、サンダルなどの履物が必要です。
チカン・痴漢行為はもちろん法律違反です。(パトカーが来て、連行されているのを見たのは1回や2回ではありません。)

2017年のサマーランド 混雑状況

事件を受けてでしょうか、去年とは比べ物にならないくらい空いています

夏休み、お盆明け、久しぶりの快晴、土曜日。

これだけの条件が揃っていても、残念ながら快適すぎる程でした。

アトラクションの並びも虚しくなるほどです。

調査をして、サマーランドの評価は?

安心して入れるようになりました。

警備もしっかりしていますし、以前のような混雑もありません。

子供連れでも、十分に楽しめる施設になりました。

元々、サマーランドはプールと遊園地を行ったり来たりできる最強のアミューズメント施設ですから、そこは言うまでもありません。

被害にあわれた9名の女性へ

あれから1年、傷がなくなった方もいるかもしれませんが、一生の傷が残った方もいるかもしれません。

心に傷を負い、人混みや満員電車、プールそのものの恐怖症になってしまった方もいるかもしれません。

そのことを思うと、胸が苦しくなります。

また、不特定多数の楽しみを一瞬で奪った犯人が今ものうのうと暮らしていることに怒りを覚えます。

もしも、自分の嫁が、あるいは娘が、そう思うほどにその想いは強くなります。

被害者の方の一日も早いご回復と、一刻もはやい容疑者の検挙をお祈り申し上げます。

最後に、この記事が多くの人に読まれることで、風化されつつあるこの事件の犯人逮捕に少しでも貢献できることを願います。

東京サマーランド基本情報

【所在地】東京都あきる野市上代継600番地

【お問い合わせ】予約センター:042-558-6511

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